
犬猫が黄色い液や泡を吐いたら?黄色い嘔吐物と胆汁の関係、空腹時に吐く理由、胃腸の病気など考えられる原因、確認したいポイントと動物病院を受診する目安をわかりやすく解説します。
朝起きたら、
「黄色い液を吐いていた」
「黄色っぽい泡だけ吐いた」
「ごはんを食べていないのに吐いた」
こんなことはありませんか?
黄色〜黄緑色の液体には、胆汁が混じっていることがあります。
胆汁は脂肪の消化などを助ける消化液で、肝臓でつくられ、小腸へ分泌されます。黄色〜緑色に見えることがあります。
ただし、
「黄色い液を吐いた=空腹だっただけ」
とは限りません。
大切なのは、色だけではなく、吐いた回数・タイミング・食欲・元気などを一緒に見ることです。
黄色や黄緑色の液体を吐いた場合、嘔吐物に胆汁が混ざっていることがあります。
胆汁は肝臓でつくられ、脂肪の消化・吸収などに関わっています。
胃の中に食べ物がほとんどない状態で吐くと、
黄色い液体
黄色っぽい泡
黄緑色の液体
のように見えることがあります。
ただし、黄色という色だけから原因を診断することはできません。
吐いたものが、
黄色い泡
白〜黄色っぽい泡
のように見えることもあります。
胃の中に食べ物が少ない場合、液体や消化液などが混ざり、泡状に見えることがあります。
胃炎による嘔吐でも、嘔吐物に胆汁や泡が含まれることがあります。
つまり、
「泡だからこの病気」
という見分け方はできません。
犬では、
夜から朝まで何も食べていない
食事と食事の間隔が長い
ときに、黄色い液や泡を吐くことがあります。
こうしたパターンの一つに、胆汁性嘔吐症候群(Bilious Vomiting Syndrome:BVS)があります。
典型的には、長い絶食時間のあと、早朝などに食べ物を含まない黄色い液体や泡を吐き、それ以外は比較的元気な犬でみられます。
ただし、胆汁性嘔吐症候群は、ほかの嘔吐原因を除外したうえで考えるものです。
「朝に黄色いものを吐いた」
というだけで自己判断はできません。
ここは注意したいところです。
毎朝のように黄色い液を吐いていても、
「この子は空腹になると吐く体質だから」
と決めつけないほうがよいでしょう。
嘔吐を繰り返す場合には、
胃炎
消化管の病気
異物
寄生虫
膵炎
腎臓や肝臓などの病気
薬剤・毒物
など、さまざまな原因を考える必要があります。
繰り返すこと自体が重要な情報です。
空腹時にだけ吐き、それ以外は元気という場合には、獣医師が食事回数や時間の調整を検討することがあります。
ただし、
黄色い液を吐く → 空腹が原因 → ごはんを増やせばいい
と自己判断するのはおすすめできません。
同じような黄色い嘔吐でも原因は複数あるためです。
特に何度も繰り返している場合は、まず獣医師に相談しましょう。
一度吐いたあと、
いつも通り元気
普通に食べる
水も飲める
のか、
それとも、
何度も吐く
食べない
ぐったりしている
水まで吐く
下痢もしている
のか。
ここは大きな違いです。
猫では、嘔吐に元気消失、食欲低下、血液、飲水・排尿の変化、下痢などを伴う場合、速やかな獣医師の評価が勧められます。
胃の粘膜に炎症が起こる胃炎でも、嘔吐がみられます。
原因には、
普段と違うものを食べた
異物を口にした
薬剤や毒物
感染症
寄生虫
膵炎など全身性の病気
などがあります。
胃炎による嘔吐物には、食べ物だけでなく、胆汁・泡・血液などが混じることがあります。
つまり、
黄色い液そのものが病名を教えてくれるわけではありません。
犬猫が、
おもちゃ
布
ビニール
ひも
糸
その他の食べ物ではないもの
を飲み込んだ場合にも、嘔吐が起こることがあります。
胃の中が空になれば、その後は液体や泡だけを吐くように見えることもあります。
特に、
何度も吐く
食欲がない
元気がない
お腹を痛がる
場合や、異物を飲み込んだ可能性がある場合は、「黄色い液だから空腹」と考えず受診してください。
猫では毛玉を吐くことがあります。
しかし、頻繁な嘔吐をすべて毛玉のせいにするのは注意が必要です。
Cornell Feline Health Centerも、猫がときどき毛玉を吐くことはある一方、頻繁な嘔吐や、元気・食欲などの異常を伴う場合には獣医師による評価が必要としています。
黄色い液だけを何度も吐いている場合も、
「毛玉が出なかっただけかな?」
と決めつけず、回数や全身状態を見ましょう。
黄色い液を吐く場合、ぜひ記録してほしいのが時間です。
たとえば、
朝5時ごろ
朝ごはんの前
夕食から約10時間後
という情報です。
さらに、
食後すぐ?
食事と食事の間?
早朝だけ?
毎日ほぼ同じ時間?
食事時間を変えたあと?
なども記録してみましょう。
時間的なパターンは、原因を考える手がかりになります。
黄色い液を見つけたら、
泡だけ?
フードもある?
草が混じっている?
毛玉は?
血は?
異物らしきものは?
も確認してください。
特に、
鮮やかな赤い血
や、
コーヒーかすのような暗い内容物
が混じっている場合には、消化管出血が関係している可能性があります。胃炎などでも新鮮血や消化された血液が嘔吐物にみられることがあります。
吐いたものは、片づける前に写真を1枚撮っておくと役立ちます。
できれば、
色
量
泡の状態
食べ物の有無
血の有無
が分かるように撮影します。
さらに、
吐いた時間
最後に食べた時間
回数
食欲
元気
下痢の有無
も一緒に記録しておきましょう。
黄色い液・泡を吐いていて、特に、
何度も繰り返す
毎日のように続く
食欲がない
ぐったりしている
水を飲んでも吐く
血が混じっている
下痢もしている
お腹を痛がっている
体重が減っている
異物・毒物を口にした可能性がある
といった場合は、動物病院へ相談しましょう。
長く続く嘔吐や、血液・腹痛・元気消失・脱水・発熱・体重減少などを伴う嘔吐では、原因を調べるための詳しい検査が必要になることがあります。
犬猫が黄色い液や泡を吐いたら、
まず確認したいのは、
何色?
泡?液体?
何回吐いた?
いつ吐いた?
最後に食べたのはいつ?
食欲・元気は?
下痢は?
血はない?
ということです。
黄色〜黄緑色の嘔吐物には、胆汁が混じっていることがあります。
空腹時間と関連するケースもありますが、
「黄色い液=空腹だっただけ」ではありません。
色だけで判断せず、吐く頻度・タイミング・犬猫自身の状態を一緒に見ることが大切です。